5時をさした時計に釣られたように
ビルの出口から ため息があふれてる
裏ウィンドーはまだしばらく下さずに
一人オフィスであなたも見る夕日眺める
また今年も夏になったら
長い休みが来る気がする
今でもあの店に寄ったら
あなたに逢えるかしら
今朝も振り返れないほど 込んだ地下鉄で
背中押されて急に悲しくなった
ひといきれの中 思い浮かべたのは
去年まで通いなれてた あの電車
あなたにわざと冷たくして
意地をはっていたあの頃
もし今度めぐり逢えたなら
すなおになれるかしら
電話の前で独り言
今でもあなた愛してる
夕日に染まるビルの窓に
やがて遠いネオンが映る
もしどこかでめぐり逢えたら
すなおに笑いたい
いつの日かこの街で