歌謡アーカイブ
ホームページ

曲検索



    ためらいがちな指で 曇りガラスに書いた

    さようならの 文字から あなたを見送る

    淡い薄暮の線が 坂道ににじむように

    涙に似た 痛みに 心は揺れてる

    チャペルの鐘の音に 集う仲間たちの歌声と

    まぎれながら 遠いあなたの声がする

    君に出会った月日たちが

    思い出にさらわれていく

    青春という愛しさの

    背中だけが 輝く日を 春と呼ぶんだね…

    セーラーの襟足が 陽射しに震えていた

    秋の午後は ぼんやり 市場を歩いた

    たったひとつ違いで 大人びてゆく人の

    横顔さえ なぜだか 恨めしかったの

    図書館の窓辺で 読み終わった本を閉じるように

    身動きせず 遠い微笑みを見ている

    あなたにもらう悲しみも

    いつかは風に変わるわ

    卒業という季節から

    愛の意味を 覚えるなら 別れも素敵ね

    学生たちの道が今

    夢へと続いてゆくわ

    青春という愛しさの

    背中だけを 見つめながら あなたは行くのね