今の仕事を 辞めるよと
あなたは紅茶 飲み干した
ガラスの向こうの舗道
ゆれる 4月の街路樹
並んで歩く 恋人たち
ねぇ あの頃の ふたりみたい
彼の見る夢をそっと
彼女追いかけているの
同い年の恋は
砂時計みたいね
卒業した日から
流れ出すの
ケンカばかり してたあの頃
だけど心は 近くにいたわ
どんな慰めも 今は
あなたに もう届かないの
別々の春に続く 淡い陽だまりの舗道
終わってゆく恋を 恨みはしないけど
「ずっと信じててもいい」と言って
同い年の恋と
みんなは言ったけど
愛し合った日々は
嘘じゃないと